こんにちはZUUMAです。
ついに5月16日に経済産業省が電気料金の値上げについて認可いたしました。
6月から大手電力会社各社が値上げに踏み込みます。
さらに日本は金融緩和の影響から円安になり、物価高騰やガス、電気などのエネルギーが高騰していてコインランドリー経営には引き続き厳しい状況です。
日銀の新しい総裁である植田さんにはなんとか頑張って欲しいものです…。
コインランドリー経営も基本的にガス、電気、水が経費としてかかりますのでエネルギー価格の高騰は利益に影響していきます。
ここで一旦、なぜエネルギー価格が高くなったのか、その原因と対策をまとめて記事にしましたのでご参考にしていただければ幸いです。
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ガス代
コインランドリーは主にLPガス(プロパン)を使用しています。
LPガスの仕組み
LPガスの料金は「自由料金制」をとっています。そのため販売店が自由に小売価格を設定できますが、一方都市ガスは料金に政府の認可が必要な「規制料金」をとっています。
規制料金とは、総括原価方式という方式を利用して料金を設定し、国の認可を受けることが必要です。
総括原価方式は、原価に事業報酬を加えて計算されるもので、上乗せされる事業報酬の割合も定められているため、むやみに値上げすることはできません。
現在は都市ガスの自由化が行われ、都市ガスの料金もガス会社が決められるようになりました。
それに対してLPガスは以前から自由料金制をとっており、自由に値段が決められます。
料金は販売店ごとに異なるのが当たり前で、値上げも自由にできてしまうのです。
販売店で料金を表示していることもほとんどなく、同じ販売店を利用していても、人によって料金が異なるなんてこともあるほどです。
LPガスの料金は、まさにブラックボックスになってしまっているというわけです。
現在のLPガスの値上げ理由として挙げられるのが「原油価格高騰のため」というものです。
LPガスの原料は石油のため原油価格が高騰すれば、LPガスの価格も上がります。
LPガスの75%は輸入なので、原油価格の高騰はLPガス輸入価格の高騰につながるのです。
ガス代の対策
まずは料金の交渉をする
まずは料金の交渉をしてみましょう。
交渉する前に、まずは契約書の内容を確認してみましょう。
例えば契約書で「契約から一年間は値上げをしない」と明記されているのにもかかわらず、一年以内に価格改定された場合は契約違反です。
他にも価格改定について記載されていることはないか確認しましょう。
地域の平均料金を伝える
交渉の際にもうひとつ役立つのが、住んでいる地域の適正料金です。
LPガスの料金は、地域によって異なります。この適正料金を調べておき、自分の利用しているガス会社の料金と比較すれば相場よりも高いのか安いのかがわかります。
もともと相場よりも高いのに、さらに料金を値上げする場合は、企業努力が足りないとして価格改定げをしないで済むのではないかと交渉することができるのです。
相談にならない場合はガス会社の変更を
価格改定をしないように交渉しても受け入れてもらえない場合や、相談しにくい場合はガス会社を変更するのもひとつの手です。
値上げされた高いガス料金を支払うよりも、新しく良心的な価格のガス会社と契約してしまえば、お得にLPガスを使用することができます。
ガス会社の値上げ通知を受け取ったら、ガス会社の変更も視野に入れておきましょう。
優良ガス会社の選定方法
ガス会社を変更するといっても、またすぐに値上げするような悪徳業者と契約を結んでしまっては、元も子もありません。
優良なガス会社を選ぶにはどうすればいいのでしょうか?
ガス会社を選ぶポイントを紹介していきましょう。
ガス料金を開示している
ガス料金を開示しているガス会社を選びましょう。
ガス料金は業者によってはサイトや店頭に提示されておらず、あまりよくわからないまま契約してしまっている場合があります。
しかし資源エネルギー庁のガイドラインでは「標準的な料金メニューをホームページや見えやすい場所に提示する」と定められており、料金の提示がない場合はこれに違反しています。
基本的な料金設定すら提示していない業者は、あまり良心的とはいえません。まずはガス料金をしっかりと提示してくれているガス会社を選びましょう。
安すぎる料金にも注意が必要
料金が安すぎる業者は注意が必要です。
ガス料金には、地域ごとに相場があります。それより少し安いくらいでしたらよいのですが、あまりに低い場合は、契約を誘うための「見せ料金」の場合があります。
契約の時点では赤字になる料金を提示しておき、契約後に料金を値上げして利益を出すのが狙いです。
料金が値上げされてしまい、契約を解除しようと思っても、契約書に契約期間が定められてしまっている場合は違約金を請求されてしまうこともあります。
相場よりも安すぎる料金を提示してきた場合は、契約解除の条件や値上げについてもきちんと確認してから契約するようにしましょう。
安全に優良なガス会社に変更するには
安全に優良なガス会社を選びたいけれど、どうすればいいのかがわからないという方は、ガス会社乗り換えサイトを利用するのもおすすめです。
無料で利用できる乗り換えサイトなら、料金の比較や優良なガス会社の紹介をしてもらえるので、安心してガス会社を変えることができます。
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電気代
コインランドリーは主に設備機器用の200Vの電気と店内照明等用の100Vの電気を使用しています。
電気代の仕組み
発電に必要な資源である原油や天然ガスの仕入れ価格により、電気料金は燃料費調整額で単価を変動する仕組みです。
電気料金には大きく分けて2種類あります。
1つ目は、経産省に規制されない自由価格プラン(代表的なものは時間帯別契約)です。
これは電力会社の裁量で価格が決定されます。燃料費調整額も上限価格を設定している会社が多くありますが、そもそも自由料金なので電力会社の裁量で撤廃することもできます。
2つ目は、経産省に認可をいただく規制料金プランです。
電気や都市ガスは規制料金でその上限額を設定し、認可してもらわなければその価格を超えることができません。そのため現在、差額分を電力会社が負担しているため、経営状況が悪化しています。
大手電力会社は過去最大の赤字になるため、4月にこの規制料金の改定をするため経産省に料金認可の申請をおこないました。
国に許可されるまでは、大手電力会社が電気料金の値上げを実施することはありません。最新情報は経産省のニュースリリースより確認することができます。
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電気代の対策
まずは節電
エアコンのフィルターを月に1~2回清掃する
→2.2Kwのエアコンの場合、清掃後は年間約31.95kwhの省エネ(約990円の節約)
照明器具をLEDライトに変える
→54Wの白熱電球から9Wの電球型LEDランプに交換して年間2,000時間使用した場合(約2,500円の節約)
待機電力の節約(使わない電化製品のコンセントを抜く)
→年間消費電力のうち待機電力は約5%を占め、電気代が月15,000円ぐらいなら年間で(約9,000円の節約)
※待機電力とはコンセントをつないでおくだけで消費する電力のことです。
電子ブレーカーの導入
コインランドリー設備機器用の200Vは電子ブレーカーによって大幅に節約することができます。
電子ブレーカーについてはこちらの記事で紹介してます。
筆者も補助金にて電子ブレーカーを導入しました。
補助金で電子ブレーカーを導入した話はこちらの記事から
電子ブレーカーは本当におススメです!!
新電力に切り替え
電気代節約方法として、契約中の大手電力会社を見直して「新電力への切り替え」がおすすめです。
新電力は、電気の質や停電の頻度などが大手電力会社と変わらず、新電力に切り替えることで電気代を安くすることができます。
また大手電力会社と比較して、新電力は契約プランが豊富にあるため、お店に合ったプランを選ぶこともできます。
新電力が安い理由
新電力は電気代が安いことが魅力の一つですが、その安い理由は主に3つあります。
①電柱や電線などの大規模な設備投資が無いため
②電力以外の他の事業で収益を上げているため
③ターゲット層を絞ったプランの設定をしているため
上記の理由があり、新電力だからこそ気基本料金を安く設定でき、思い切ったプラン・価格設定もできます。
安全に優良な新電力会社に切り替えるには
安全に優良な新電力会社を選びたいけれど、どうすればいいのかがわからないという方は、新電力プラン比較サイトを利用するのもおすすめです。
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水道代
電気代やガス代は民間の電力会社・ガス会社が管理運営していますが、水道は、市町村などの自治体が管理しています。例えば東京都にお住まいの方の水道代は、東京都の水道局から請求が来ます。
水道代の仕組み
水道は自治体単位で管理されているため、住んでいる場所によって料金体系や請求方法が異なります。ここでは、東京都の水道代について料金体系や料金の算出方法を見ていきましょう。
東京都の水道代は、他の多くの自治体と同じく「基本料金」+「従量料金」+「消費税」で構成されています。
基本料金は、毎月定額で払う料金です。メーターの口径によって金額が異なります。口径は、メーターにつながるパイプの太さのことで、コインランドリーでは20mmであることがほとんどです。
口径20mmの基本料金:1,170円
※東京都23区の場合
従量料金は使用した水量に応じて払う料金です。水の使用量が多くなればなるほど、1㎥あたりの料金が異なります。
使用水量が6㎥から10㎥のとき:1㎥につき22円
使用水量が11㎥から20㎥のとき:1㎥につき128円
使用水量が21㎥から30㎥のとき:1㎥につき163円
使用水量が31㎥から50㎥のとき:1㎥につき202円
使用水量が51㎥から100㎥のとき:1㎥につき213円
使用水量が101から200㎥のとき:1㎥につき298円
使用水量が201から1,000㎥のとき:1㎥につき372円
このように、水道代は「使えば使うほど単価が上がって高くなる」という仕組みを持っています。
水道代の対策
節水をこころがける
水道代の対策はとにかく節水をこころがげるしかありません。
洗濯コースの見直しを図り、すすぎを1回にすませる洗剤や洗濯コースを設定するしかないと思われます。
使用している機材のメーカー担当に相談をして、節水コースや洗剤を紹介してもらってご自身で設定するのがおすすめです。
まとめ
コインランドリー経営は基本的にガス、電気、水が経費としてかかりますのでエネルギー価格の高騰は直接利益に影響してしまいます。
特に電気代にいたっては、引き続き大手電力会社が規制料金の改定をするため経産省に料金認可の申請をおこなうのが予想されるので、今後電気代の値上げは続いていくと予想されるので、この記事で紹介したサイトを使いながら対策していくことをおススメいたします。
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